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2013.07.01

富士山の光と影

7月1日、
富士山世界文化遺産登録後、初めての山開きです。

各地で、神事やイベントが行われ、
私も、三島駅南口で、富士山開山式に出席しました。

関係者のあいさつでは、皆一様に、観光の活性化に期待を寄せていました。

確かに、いまは、観光面にスポットライトがあたっています。
しかし、光が強くなればなるほど、その影は、長く大きくなっていきます。

影の部分とは・・・
急増する登山者の安全対策
山小屋のキャパシティと排泄物の処理
弾丸登山者への注意喚起
景観と環境の保全
生態系や水資源の保護 等々
~問題は山積しています。

先日、「富士山学」の第一人者で、
グラウンドワーク三島の渡辺豊博専務理事に話を聞きました。

渡辺氏は、
「文化遺産登録は、富士山の過去への評価。
次は、いまの富士山を評価する自然遺産にシフトチェンジし、
最終的には、複合遺産登録を目指すべき」と語った上で、
次の6つの提言を行いました。

1 「富士山庁」をつくる
現在は、8合目以上の管轄があいまいになっています。
救助をするときも、静岡県なのか山梨県なのか不明瞭。
安全対策を一元化するためにも「富士山庁」の必要性を訴えています。

2 「富士山立法」の制定
「富士山環境再生基本法」をつくり、
景観や環境を破壊するような行為には、しっかり罰則を設ける。
ゴミ投棄に対しても、厳しい罰則が必要と主張しています。

3 「富士山基金」の創設
環境保全には資金が必要です。
資金は行政が出すのがベスト。
渡辺氏は、国が100億、静岡県が50億、山梨県が34億と試算しています。

4 専門家の活用
日本における、富士山の専門家は23名。
彼らの経験や知識が活かされていないので、
専門家の「知」を集める必要があると訴えています。

5 「総合研究所」の創設
富士山の研究機関を設け、様々な角度から研究。
「ヨセミテ森林研究所」のような施設が理想だそうです。

6 「ビジターセンター」の設置
危機管理や救助活動の拠点施設を兼ねた安全センターにすべき。
登山教育の場としても活用できるようにしたいということです。

以上6点、
渡辺氏の提言は、示唆に富んでおり、たいへん有益でした。

今後、これらの提言をもとに富士山の調査研究を行い、
富士山の景観と環境を守るため、全力で取り組む覚悟を新たにしました。

「世界の宝」を後世にしっかりと伝承していくこと。
それが、私たちの責任と義務です。

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